みなさん、お使いの散水スプリンクラーが使えなくなったとき、どうされていますか?
今回の記事では、散水スプリンクラーが使えなくなって「故障かな?」と思ったとき、チェックしていただきたいポイントを解説します。
症状「回転しない」ときの原因と対応方法
まず、知ってほしいのは「回転しない」という症状が出たとき、その7割は故障ではないということです。
その原因の多くは、ゴミ詰まりです。
この場合、スプリンクラーを外して、中を洗浄すると元通りになるケースが多いです。
やっかいなのは、ゴミ詰まりが起きていることがよく分からないことです。
ゴミが詰まっていても、今まで通りに水は飛んでいることが多いのです。
散水しているときの見た目では分からないのですが、とくに注意が必要なのはツーノズルタイプの製品です。
2つのノズルから水が飛び出しているのが分かりますでしょうか?
上の小さなノズルが、スプリンクラーの回転をさせるための水の出口です。
ここに小石などのゴミが詰まることがありますが、ゴミの詰まりは見た目ではわからないのです。
簡単にゴミの詰まりを解決する方法
ゴミの詰まりを解決できるマル秘テクニックがあります。
それは「六角棒レンチ」を使うことです。
六角棒レンチは、各種太さがありますが、3mmのものを使用ください。
六角棒レンチで、上の小さなノズルの穴から、ゴミを奥まで一度押し込んでしまうのです。
すると、次に散水するときに、詰まったゴミが大きなノズルから吐き出されて直ってしまうことがよくあります。
故障する前に取り外して洗浄
故障する前に、一度、取り外して内部を洗ってみてください。
以下は、弊社のスプリンクラーの洗浄方法です。
よろしければご参考ください。
症状「水が出ない」ときの原因と対応方法
水が出ない症状のとき、原因の9割はスプリンクラーの故障ではありません。
原因で多いのは「ポンプの問題」「バルブが閉じている」ことです。
ポンプは人間に例えるならば「心臓」です。
心臓が動いてはじめて血液が流れますよね。
それと同じです。
スプリンクラーはポンプが動いてはじめて水が流れます。
「ポンプが作動しているか?」を確認する方法
ポンプ周りを確認しましょう。
ポンプが作動している場合と、作動していない場合で対応することが異なります。
ポンプが作動している場合
「呼び水」をします。
呼び水の仕方は、次のようにしてください。
しばらく使わないポンプは、結構な頻度でこの呼び水が必要です。
ポンプが作動していない場合
ポンプ制御盤の作動不良の場合は、制御盤メーカーへ問い合わせをします。
ポンプが故障している場合は、ポンプメーカーへ問い合わせください。
散水機器が複数あり、特定の1台が散水できない場合の対応
この場合も、ポンプとバルブはまず問題ありません。
ほとんどの場合は「電磁弁」が問題です。
電磁弁は、散水機器とセットで販売していることが多いので、散水機器のメーカーへ問い合わせください。
症状「水が止まらない」ときの原因と対応方法
「水が止まらない」という症状が出たとき、原因はほぼ100%、スプリンクラーの故障ではありません。
原因の多くは「電磁弁」という弁の不具合です。
磁弁は、電磁石の力を使って水を通す管での流れの開閉制御に用いられるものです。
大抵、グランドの隅のマンホールの中に設置されています。
ここにゴミが詰まったり、壊れていると「水が止まらない」ということが起こります。
電磁弁の不具合対応には専門的な技術が必要なので、弊社にお気軽にお問い合わせください。
「散水機器が故障したかな?」と思ったらお気軽に相談ください
弊社は、散水一筋59年の散水用スプリンクラー専門の会社です。
現場に合った散水機器を選定し、見積・販売しています。お気軽にご相談ください。