グラウンドへのスプリンクラーの導入について「どのようなスプリンクラーを購入するいいですか?」と問い合わせをいただくことがあります。
大きな面積を持つグラウンドや校庭の場合、効率的に散水することが重要です。
家庭用の一般的な蛇口からでは、散水に非効率な時間がかかり、さらに水は散布された直後に乾いてしまうことがよくあります。
こうした問題を解決できるのが、スプリンクラーやその他の散水機器の導入です。
グラウンドや校庭では、水を多くかつ遠くまで届ける能力が求められます。
このような要求を満たすためには、選ぶスプリンクラーへ十分な「水量」と「水圧」を提供できるかが重要なポイントとなります。
適切な機器の選択によって、手間をかけずに迅速に広範囲を潤すことが可能になるわけです。
水量と水圧を重視したスプリンクラーの選択肢を大きさに応じて整理すると、次のようになります。
- 散水栓40mmや50mm
これらはポンプを通じて水を供給する場合に最も大きな水量と水圧を得られます。最も効率が良いと言えます。
水道直結の場合も、それに次いで十分な水量を提供します。 - 散水栓25mmや20mm
主に水道直結で使用されるこれらのサイズは、ポンプを使用することは少ないです。
そのため、コストパフォーマンスは高く、最低限の水量を確保できます。 - 蛇口13mm
これはご家庭でよく見られる一般的な水道蛇口で、最も一般的なサイズです。
また、ボタン一つで散水が完了するような、手間のかからない自動散水システムもありますが、専門的な設計と数千万円という予算が必要になるため、ここでは詳細には触れず、より手軽なホース接続型の移動式散水器に焦点を当てて説明します。
上記の1~3について、どのようなスプリンクラーがよく採用されているのか?
1のケースで最も多く採用されているのは、移動式の散水車 ZN-4WR型です。
2のケースで採用されることが多いのは小型タイプNSG30-4WSです。
3の家庭用で一般的な水道蛇口のケースもあきらめないでください。
ご家庭用の一般的な水道蛇口でも、簡単な工夫で散水能力を格段に向上させる方法があります。
配管の全面的な改修をせずとも、蛇口を25mmの口径の散水栓に交換するだけで、驚くほど効果が見込めるのです。この変更によって、送水量が2〜3倍に増加します。
さらに、25mmのホースを選ぶことで、ホースを延長しても水圧の低下を最小限に抑えることができるのです。
多くの学校でこの方法が採用される理由は、学校の予算や新年度の予算申請において承認を受けやすいためです。教員の方々からよく耳にするのは、「本当は自動散水システムが理想だが、数千万円という予算が在任期間中に確保できるか不安。だからこそ、この手軽な改善策が現実的な選択」のような声です。
下記は、蛇口交換のみで最大限の散水効率を実現する製品「回転アングルバルブ付分岐栓 RAV-25型90°」です。
蛇口の交換は、止水栓を閉じた後、既存の蛇口を回して外し、回転アングルバルブ付分岐栓をねじ込むだけの簡単な作業です。
一般的な水道修理業者のCMでも見かけるように、蛇口交換の相場は工賃で約1万円から2万円程度が目安です。
交換後に、散水に便利なのは、ホースを巻き取ったまま放水できる巻取機と散水機が一体となったライトレイン型を使用することです。
市場には様々なサイズがあり、2輪タイプでは最大40メートル、4輪タイプであれば最大60メートルのホースを巻き取ることが可能です。
ライトレインNSG30-2WLかスーパーライトレインNSG30-4WSPがよく採用されています。
ホースをワンタッチで取り付け、水を流すだけでスプリンクラーが回転散水する便利なシステムです。
予算の制限により完全自動スプリンクラーの設置が難しい場合でも、お客様のニーズに応えられるよう、弊社ではさらなる製品開発を進めております。
散水スプリンクラーについてご相談ください
弊社は、散水一筋60年の散水用スプリンクラー専門の会社です。 現場に合った散水機器を選定し、見積・販売しています。お気軽にご相談ください。