散水ノズルを辞書で調べると、「流体を高速で噴出させるため、先端を細くした筒状の装置の総称」とありますが、ほとんどの方はどのような物かをイメージできないと思います。
実は、散水ノズルと言っても、かなり多種多様です。
散水ノズルは、庭や園芸などで水を効果的にまくための重要な道具であり、人工芝や屋根の冷却などに使う物でもあります。
適切な散水ノズルを選ぶことは、効果的な散水を実現するために欠かせません。
本記事では「散水ノズルとは何か」から「散水ノズルを選ぶ際のポイント」まで解説します。
散水ノズルとは
散水ノズルは、水を均一にまくための装置です。
細かな水滴を作り出し、広範囲に水をまくことができます。
これにより、たとえば、庭の植物に均一に水を供給したり、特定のエリアを冷却するのに役立ちます。
散水ノズルは私たちの日常生活や産業活動において水を効率的かつ効果的に供給する役割を果たしており、さまざまな用途での使用が広がっています。
散水ノズルの種類
散水ノズルの種類を紹介します。
ミストタイプ
最も細かい霧状の水滴を作り出し、風によって拡散します。
【参考】人工芝を冷却するミスト散水設備
スプレータイプ
霧より大きい雨粒状の水滴を作り出し、均一な散水が可能です。
万能スプレーノズルは水道の圧力で使用できるので、とても便利なノズルで庭などの小面積の散水、屋根冷却などで使われています。
【参考】万能スプレーノズル
ハンドスプレータイプ
大水量を手持ちで噴射し、特定の範囲に均一かつ集中的に散水します。
【参考】使いやすさと耐久力が違うハンドスプレー
散水ノズルの選び方
散水ノズルを選ぶポイントを紹介します。
水を棒状にも霧状にも可変させることができる可変ノズルのタイプを選ぶ
「ノズル」というと、多くの人が消防士が使う消防ノズルを思い浮かべるかもしれません。
しかし、校庭グラウンドの水まきに適した散水ノズルは、消防ノズルのような単一の出口を持つものではありません。そのようなノズルの使用はおすすめしません。
なぜかというと、散水の主な目的は土ぼこりの抑制や芝生への水供給であるため、単一の穴から棒状に水が飛び出すノズルはその目的に適していないからです。
ふわっと水が微粒子になるものを選んでください。
ノズルタイプは「使用目的」、「配管に接続か」、「ホースに接続か」などにより決めます。
また、水圧も考慮しましょう。
自宅など使用場所の水圧に合わせて使用できるノズルを選ぶか、水量・水圧が足りなければ、ポンプや受水槽の設置を検討します。
散水ノズルの先端で水をストップさせることができる製品を選ぶ
ノズルの先端部で水を止水できる製品を選ぶのがオススメです。
なぜなら広いグラウンドの散水をする場合、水まきを終えたとき散水栓のところに水を止めにいかなければならないからです。
グラウンドから離れたところで散水を終えたとき、ノズルのところで水を仮止水することができないと、ホースを持って移動させることが大変なのです。
散水ノズルには、ノズルを締めたときに水漏れを起こすようなものもあるので注意が必要です。
調整機能が搭載された散水ノズルもあります。
散水量や散水パターンを調整できる散水ノズルがあれば便利です。
柄の部分が青銅製の製品を選ぶ
必ず、柄のついたものを選び、柄の部分が青銅製のものを選んでください。
柄のないノズルの先端の部分に直接ホースをつなげるタイプを時折みかけますが、それはNGです。
柄のない製品は、使ってみるとわかるのですが、とても使いづらいです。
私は40代なのですが、柄のついていない散水ノズルを使って散水すると肩こりで大変でした。
また、最近は安さを追求するあまり、アルミ製のパイプでできた散水ノズルが多く出回っています。
消防用のようにほとんど使わないのであればそれでもいいのですが、校庭グラウンドの散水は使用頻度も多く、ある程度の耐久性が必要です。
耐久性は、散水ノズルを選ぶときの基準のひとつです。
耐久性のある素材で作られた散水ノズルを選び、長期間にわたって使用できるようにしましょう。
多少、高くても青銅製のパイプが柄になっているタイプをお選びください。
3年後にはその差がハッキリわかります。
価格も数千円の違いですので青銅製の柄のついたタイプをオススメいたします。
掃除のしやすい製品を選ぶ
散水ノズルが詰まりやすくなるため、ホースとの脱着が容易で掃除がしやすいノズルを選ぶことが重要です。
弊社オススメの散水ノズルを紹介
弊社の散水ノズルで今人気なのは「ハンドスプレー」モデルです。
既に30年以上販売されているベストセラー製品です。
散水栓の口径に合わせて種類が有ります。
このモデルはメディア系の撮影にも使われるようなきれいな散水を行うことができるものです。
過去にはポカリスエットやPanasonicのルームエアコンのCMでも使われました。
見栄えはあまり他の散水ノズルと変わらないように見えますが、上記で説明した「散水ノズルの選び方」のポイントをすべておさえている製品です。
ホースとの取り付け方は、マチノ式継手というワンタッチのカップリング方式です。
以下が実際に使っているところです。
以下のページで、校庭・グランド散水システムについて詳しく説明しています。
よろしければご参考ください。
土・芝生面の校庭グラウンド散水システム
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